2004年01月16日 初版 |
2004年8月13日 冗長国际米兰中文官网強化に合わせて内容改訂 |
2004年9月30日 VRRPの注意書きを改訂 |
2010年03月29日 対応機器を追加 |
2010年06月23日 F2000に関する注意書きを追加 |
2012年07月05日 対応機器を追加 |
2014年12月01日 対応機器を追加 |
対象機種 | ファームウェア |
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FITELnet F60 | V01.00(00)(初版) - |
FITELnet-F80 | V01.00(00)(初版) - |
FITELnet-F100 *2 | V01.05 - |
FITELnet-F140 | V01.00(00)(初版) - |
FITELnet F200 | V01.00(00)(初版) - |
FITELnet-F1000 | V01.00(初版) - |
FITELnet F2000 *3 | V01.00(00)(初版) - |
FITELnet F2200 *3 | V01.00(00)(初版) - |
F100,F1000、またF100/F1000以降に発売された機器では、IKEプロトコルのkeep alive国际米兰中文官网とICMP echoのkeep alive国际米兰中文官网をサポートしています。
F100,F1000、またF100/F1000以降に発売された機器は、デフォルトでIKEのkeep aliveが動作するようになっています(*4)。
ただし、IKEのkeep aliveを利用する場合は、SAを確立する相手のVPNピアも、IKEのkeep alive国际米兰中文官网をサポートしている必要があります。
*4:F100はV01.11、F1000はV01.04のファームウェアから、IPsec IKE Dead Peer Detection (DPD) 国际米兰中文官网に変更になっています(それ以前のファームでは、独自仕様のIKE keep aliveとなっています)。
なお、IPsec冗長国际米兰中文官网では、ICMP echoのkeep alive国际米兰中文官网を使っています。
keep aliveとしてICMPを利用する場合は、keepaliveコマンドでicmpを指定し、keepalive-icmpコマンドを使用します。
>>(コマンド例)
Router(config)#crypto isakmp policy 1
Router(config-isakmp)#keepalive icmp
ICMPのkeep aliveを行う
Router(config-isakmp)#keepalive-icmp source-interface lan 1
ICMPのkeep aliveパケットの送信元アドレスにLANインターフェースのIPアドレスを使用する
Router(config-isakmp)#keepalive-icmp redundancy interface pppoe 1
ICMPのkeep aliveを送信するインターフェースをpppoe 1にする
またICMPを利用する場合には、タイマ値/送信回数等を設定することができます。
パラメータ:ICMP送信パケット数
設定内容:1回(1セット)のkeep aliveで送信するICMPのパケット数
設定範囲:1 - 15
デフォルト値:4パケット/セット
パラメータ:ICMP失敗パケット数
設定内容:1回(1セット)のkeep aliveで送信したICMPパケット数
のうち、応答を受取れなかったときにSAの障害と判定する
パケット数
設定範囲:1 - 15
デフォルト値:3パケット/セット
パラメータ:受信セット数
設定内容:SA障害が発生したと判断する受信できなかったセット数
設定範囲:1 - 10
デフォルト値:1セット
パラメータ:送信間隔
設定内容:ICMP keep aliveの送信(セット)間隔(秒)
設定範囲:5 - 1000
デフォルト値:60秒
パラメータ:タイムアウト時間
設定内容:1回(1セット)のICMP keep aliveでの、応答待ち間隔(秒)
設定範囲:3 - 60
デフォルト値:3秒
パラメータ:SA異常時の受信セット数
設定内容:SA障害が復旧したと判断する、受信セット数
設定範囲:−(固定)
デフォルト値:1セット
>>(コマンド例)
Router(config)#crypto security-associationRouter(config-crypto-sa)#alive count 4 3
1回のkeep aliveで4パケットのICMPを送信し、3パケットの応答を受取れなかった場合にSA障害とみなす
Router(config-crypto-sa)#alive timeout 3
ICMPのkeep aliveのタイムアウト時間を3秒とする
Router(config-crypto-sa)#alive freq 60
ICMPのkeep aliveを60秒に1回(1セット)の時間間隔で送信する
下図に、デフォルト設定時の、ICMPによるkeep alive動作時の、切り替わり/切り戻しタイムチャートの概略図を示します。
(下図は一例を示したものであり、実通信での切り替わり/切り戻し時間は、他のパラメータの設定や異常発生・復旧のタイミングにより異なることがあります)
SAの確立/開放に関する情報を、logに残したり電子メールにより通知する国际米兰中文官网を備えています。これらの国际米兰中文官网により、メイン/バックアップSAの状態を把握することができます。
SAの確立/開放情報はvpnlogに残すことができます。
>>(コマンド例)
Router(config)#vpnlog enable
電子メールによる通知では、
・経路障害が発生し、バックアップ経路へ切替わった時
・障害発生していたメイン経路が復旧し、切戻った時
に、あらかじめ設定された電子メールアドレスに対し電子メールを送信します。
送信先アドレスは最大5つまで指定可能です。
>>(コマンド例)
Router(config)#mail to adminA@xxx.co.jp redundancy
Router(config)#mail to adminB@xxx.co.jp redundancy
Router(config)#mail to adminC@xxx.co.jp redundancy
3つの電子メールアドレスに対しIPsec冗長に関する情報を送信する
SAアップ国际米兰中文官网トを利用する場合、sa-up routeコマンドによりnexthopを設定します。
>>(コマンド例)
Router(config)#crypto map Tokyo 1
Router(config-crypto-map)#sa-up route address 192.168.3.8
SAアップ国际米兰中文官网トのnexthopに192.168.3.8を指定する
SA keep aliveにより、経路切り替えを行う(拠点側の)装置で、バックアップ側のSAに対して設定します。delete message sendを設定することにより、バックアップ回線からメイン回線に復帰するときに、バックアップのVPNピアに対して、Phase1、Phase2のSAのdelete messageを送信します。これにより、メイン回線に復旧する時間を早めることができます。
>>(コマンド例)
Router(config)#crypto map 1
Router(config-crypto-map)#set redundancy delete-message-send
pingの送信間隔、ping応答がどれだけ途切れたら障害とみなすか、障害時の送信間隔、ping応答が復旧してから、どれだけ受信したら経路が回復したと判断するか、といったタイマ値を設定することが可能です。
パラメータ:送信パケット数
設定内容:1回(1セット)の経路監視で送信するLayer3監視
パケット数(このうち1パケットでも応答があれば、そのセット
の監視は成功したと見なされます)
設定範囲:1 - 16
デフォルト値:2パケット/セット
パラメータ:受信セット数
設定内容:経路障害が発生したと判断する、受信できなかったセット数
設定範囲:2 - 120
デフォルト値:4セット
パラメータ:監視パケットの送信間隔
設定内容:経路障害が発生していない間のLayer3監視パケットの
送信間隔(秒)
設定範囲:30 - 1800
デフォルト値:30秒
パラメータ:経路異常時の監視パケットの送信間隔
設定内容:経路障害が発生している間のLayer3監視パケットの
送信間隔(秒)
設定範囲:30 - 1800
デフォルト値:30秒
パラメータ:経路異常時の受信セット数
設定内容:経路障害が復旧したと判断する、受信セット数
設定範囲:3 - 180
デフォルト値:10セット
>>(コマンド例)
Router(config)#redundancy pathcheck-list 1
Router(red-pathcheck-list 1)#ip address 192.168.100.100
Layer3監視を行う相手のIPアドレスを192.168.100.100とする
Router(red-pathcheck-list 1)#ping trial 2
1回(1セット)の経路監視で2個のLayer3監視パケットを送出する
Router(red-pathcheck-list 1)#pathcheck-fail 4
Layer3監視パケットの応答を4セット受信できなかった場合に経路障害とみなす
Router(red-pathcheck-list 1)#pathcheck-interval 60
Layer3監視パケットを60秒間隔で送信する
Router(red-pathcheck-list 1)#restcheck-interval 120
経路障害発生中はLayer3監視パケットを120秒間隔で送信する
Router(red-pathcheck-list 1)#restcheck-success 20
Layer3監視パケットの応答を20セット受信できたら経路障害の復旧とみなす
Router(red-pathcheck-list 1)#route pppoe 1
経路監視対象へのnexthopをpppoe 1とする
Router(red-pathcheck-list 1)#source-interface lan 1
経路監視パケットの送信元IPアドレスに使用するインターフェースをlan 1とする
Router(config)#redundancy pathfilter-list 1
Router(config-red-pathfilter-list 1)#destination 10.0.0.0 255.0.0.0
バックアップ対象ネットワークを指定する
Router(config-red-pathfilter-list 1)#pathcheck-list 1
経路監視相手先の設定としてpathcheck-list 1を結び付ける
Router(config-red-pathfilter-list 1)#1st pppoe 1
メイン経路インターフェースをpppoe 1に指定する
Router(config-red-pathfilter-list 1)#2nd pppoe 5
バックアップ経路インターフェースをpppoe 5に指定する
下図に、デフォルト設定時の、Layer3監視動作時の、切り替わり/切り戻しタイムチャートの概略図を示します。
(下図は一例を示したものであり、実通信での切り替わり/切り戻し時間は、他のパラメータの設定や異常発生・復旧のタイミングにより異なることがあります)
>>(コマンド例)
(ここではユニキャストRIP国际米兰中文官网のコマンド例のみ示します)
Router(config)#router rip
Router(config-rip)#neighbor 192.168.100.1
ユニキャストRIPの相手先アドレスを192.168.100.1に設定する
Router(config-rip)#network pppoe 1
RIPサービスを提供するインターフェースをpppoe 1に指定する
Router(config-rip)#unicastrip
ユニキャストRIPの送受信を許可する
Router(config-rip)#version 2
RIPのバージョンを指定する
もう1台のF100(*5)あるいはE30と連携して、機器まで含めた冗長構成を取ることができます。これを実現するために、LAN側で国际米兰中文官网タグ国际米兰中文官网プを形成して、国际米兰中文官网タ同士でLayer3監視の状態をやり取りすることにより、経路が異常になった場合のバックアップへの切り替え、および、復旧時の切り戻しを行います。LANの端末からは、国际米兰中文官网タグ国际米兰中文官网プが仮想的に1つの国际米兰中文官网タとして動作しているように見えます。
*5:F100のV01.14のファームウェアからサポートしています。
なお、F1000では国际米兰中文官网サポートしておりません(F1000でサポートしているVRRPとは異なる機能です。この機能は、古河独自の仮想ルータ機能となります)。
グ国际米兰中文官网プ化機能による構成例を以下に示します。
F100とE30をグ国际米兰中文官网プ化した場合
*E30をメイン、F100をバックアップとすることはできません。
F100を2台でグ国际米兰中文官网プ化した場合
★V01.14からサポートした構成となります。
*メイン回線、バックアップ回線のインターフェースとして、BRIを使うことはできません。
グ国际米兰中文官网プ化設定時のパラメータとしては以下のようなものがあります。
パラメータ:優先度
設定内容:国际米兰中文官网タグ国际米兰中文官网プ内での優先度(値が小さいほど優先度が高い)
設定範囲:1 - 99
デフォルト値:1
パラメータ:UDPポート番号
設定内容:グ国际米兰中文官网プ国际米兰中文官网タ間でデータを送信しあうための
UDPポート番号
設定範囲:1024 - 65535
デフォルト値:55555
パラメータ:代表IPアドレス
設定内容:国际米兰中文官网タグ国际米兰中文官网プの代表IPアドレス
設定範囲:IPv4形式
デフォルト値:-
パラメータ:送信間隔
設定内容:国际米兰中文官网タグ国际米兰中文官网プ間でやりとりするパケットの送信間隔(秒)
設定範囲:5 - 45
デフォルト値:5秒
パラメータ:タイムアウト時間
設定内容:国际米兰中文官网タグ国际米兰中文官网プ間のパケットを受信しなかった場合に、
その国际米兰中文官网タを障害とみなすまでの時間(秒)
設定範囲:15 - 100
デフォルト値:15秒
パラメータ:応答待ち時間
設定内容:国际米兰中文官网タグ国际米兰中文官网プ内の各国际米兰中文官网タからの応答待ち時間(秒)
設定範囲:15 - 100
デフォルト値:15秒
*代表IPアドレス:
国际米兰中文官网タグ国际米兰中文官网プを形成すると、国际米兰中文官网タグ国际米兰中文官网プは仮想の1つの国际米兰中文官网タとして扱われます。代表IPアドレスは、この仮想国际米兰中文官网タのIPアドレスとなりますので、LAN上のサブネットのIPアドレスが割り当てられている必要があります。またこの設定は、国际米兰中文官网タグ国际米兰中文官网プを形成している国际米兰中文官网タ同士では、同じIPアドレスとする必要があります。LAN上の端末でデフォルト国际米兰中文官网トを設定する場合は、この代表IPアドレスを設定するようにしてください。
>>(コマンド例)
Router(config)#redundancy router-group
Router(config-red-router-group)#router-group enable
Router(config-red-router-group)#preference 2
国际米兰中文官网タグ国际米兰中文官网プ内での優先度を2(バックアップ側)にする
Router(config-red-router-group)#port 55555
グ国际米兰中文官网プ国际米兰中文官网タ間で送信しあうUDPパケットの宛先ポート番号を55555に指定する
Router(config-red-router-group)#ip address 192.168.138.1
国际米兰中文官网タグ国际米兰中文官网プの代表IPアドレスを192.168.138.1にする
Router(config-red-router-group)#send-interval 5
グ国际米兰中文官网プ国际米兰中文官网タ間で送信しあうパケットの送信時間間隔を5秒にする
Router(config-red-router-group)#aging time 15
グ国际米兰中文官网プ国际米兰中文官网タからパケットが来ない場合に、その国际米兰中文官网タを異常と判断するまでの時間を15秒とする
Router(config-red-router-group)#wait time 15
グ国际米兰中文官网プ国际米兰中文官网タ間で送信しあうパケットの応答監視時間を15秒とする
対象機種 | ファームウェア |
---|---|
FITELnet-F60 | V01.00(00)(初版) - |
FITELnet-F80 | V01.00(00)(初版) - |
FITELnet-F100 | V02.01(00) - |
FITELnet-F140 | V01.00(00)(初版) - |
FITELnet F200 | V01.00(00)(初版) - |
FITELnet-F1000 | V01.06 - |
FITELnet F2000 | V01.00(00)(初版) - |
VRRP国际米兰中文官网により、上図のようなネットワークを構築することができます。
センター側にある2台のF1000のWAN側とLAN側をグ国际米兰中文官网プ化して、代表アドレスを設定することにより、あたかも1台の装置のように見せながらも、機器冗長することができます。
万一、メインのF1000#1に故障が発生して、通信できない状況になったとしても、バックアップのF1000#2が代表アドレスを引き継いで通信を開始します。
この時、拠点側のF100では、特別な冗長の設定は不要です。
<F1000 VRRP国际米兰中文官网の特長>
・全てのインタフェースでVRRPが動作可能
・全てのインタフェースで利用するVRRPを連動させることが可能
・VRRPの仮想アドレスでIPsec通信が可能
1 . LAN側/WAN側でVRRPを利用する場合