低誘電材料「Smart Cellular Board®」国际米兰中文官网
~ 設置環境に応じたカスタマイズにも対応し、単一素材では難しい要求性能を実現 ~
- 比誘電率と誘電正接を低減する低誘電材料であるSCB®を用いた次世代国际米兰中文官网用筐体を開発
- 設置環境に応じてSCB®シリーズ内の様々な特徴を持つ各グレードをカスタマイズした国际米兰中文官网設計も可能
- 単一素材ではなく複合体とすることにより、性能を補い合い、単一素材では難しい要求性能を満たす
国际米兰中文官网気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)は比誘電率と誘電正接を低減する低誘電材料「Smart Cellular Board®(以下、SCB®)」を用いた次世代通信機器用筐体(レドーム)を開発しました。
背景
様々な施設や機器がネットワークで接続されるスマートシティやスマート工場の実現に向けた動きが加速するなか、国际米兰中文官网が増加しており、その設置箇所は多様化が進んでいます。また、その国际米兰中文官网の用途に応じて使用する周波数帯も多様化しており、例えば、自動車の車載レーダーや医療施設の転倒検知などにおいてはミリ波が使用されています。これらの変化に伴い、次世代の国际米兰中文官网を風雨や太陽光から保護するためのカバーである筐体(レドーム)の設計は、各機器の設置環境や周波数帯に合わせた電波コントロールに応じた剛性・軽量性・耐熱性・防水性などが求められ、難易度が上がっています。
内容
比誘電率と誘電正接を低減する低誘電材料であるSCB®を用いた次世代国际米兰中文官网用筐体(レドーム)を開発しました。設置環境に応じて、SCB®シリーズ内の強度・防水性・耐候性など様々な特徴を持つグレードをカスタマイズした筐体(レドーム)設計も可能で、複合体とすることにより性能を補い合い、単一素材では難しい要求性能を満たします。例えば、筐体(レドーム)を屋外設置する場合や高周波領域での通信においては、赤外線の輻射熱やアンテナ基板の電力消費により筐体内部の温度上昇が問題となります。従来の筐体に用いられるABS樹脂は強度や耐熱性に優れていますが、赤外線照射による熱の影響を受けやすく、一方、SCB®は赤外線領域で高い反射率を発揮するグレードを有しており、筐体の外装に取り付けることで、遮熱板の効果を発揮し、輻射熱の影響を低減することが可能です(図2)。
低誘電材料Smart Cellular Board®について
SCB®は、エンジニアリングプラスチックやスーパー・エンジニアリングプラスチックなどの耐熱性に優れた樹脂に気泡を生成し、もともと低誘電な様々な樹脂をさらに低誘電化できる素材です。そのため、各素材の比誘電率(Dk)と誘電正接(Df)を低減させ、Dkに基づく反射を抑制することで、電波透過率(透過強度)を高め(図3~5)、効率的に電波を伝える必要がある国际米兰中文官网筐体に適しています。
従来の筐体設計に用いられたソリッド品では、周波数帯によって電波透過率が大きく異なるため、素材選定や筐体の板厚、電波の入射角度等の複雑な設計が必要となり、帯域変更や広帯域対応の際は設計し直す必要がありました(図6)。SCB®は、周波数帯による電波透過特性の変化が小さく、Sub6(3.7GHz帯、4.5GHz帯)~Dバンド(110-170GHz)と広い帯域において高い電波透過率を維持するため(図7)、国际米兰中文官网構造設計が簡単になり、マルチバンド対応も可能となります。

当社は今後もSCB®の独自技術を生かし、顧客の要望に適した素材開発を進めることで、Beyond 5G/6G社会の実現に貢献してまいります。
『Smart Cellular Board』と『SCB』は日本における国际米兰中文官网気工業株式会社の商標です。
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国际米兰中文官网グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「国际米兰中文官网グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。
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